とあるプログラマーの技術ブログ

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読んだ本のレビュー

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チーム・ジャーニー 第05話の感想

第05話は「チームをアップデートする」。順調に進みだしたチームだったが、ふりかえりがマンネリ化しだす。停滞感を打破すべく、太秦たちは他のチームの現場を見学しにいく。外からの刺激を受けて、チームの方向性の見直しに取り掛かる。 「僕たちもスクラムに取り組み直しましょう」 解説では、「DIFF(差分)を取ることでチームの次の方向性を見いだす」3通りの方法が述べられている。 過去とのDIFF未来とのDIFF並行とのDIFF 太秦たちのように、社内にお手本となるようなチームが存在するならラッキーで、多くの現場では近くにそんな存在はないだろうから、外部のイベントや勉強会に参加して見聞きした理想的なチームと…
2020-03-16
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チーム・ジャーニー 第04話の感想

『チーム・ジャーニー』第04話は「チームのファーストを変える」。 「皇帝」がいなくなった太秦のチームは合宿を行ってチームとして再出発をしたのだが、パフォーマンスは一向に上がらずPOの砂子から叱咤される始末。チームファーストからプロダクトファーストに切り替え、着実にアウトプットを出すモードで前進していくことを選択するというストーリー。 ファーストに基づいたミッションの定義を行い、それを達成するタイムボックスを設定する(複数のスプリントを束ねたものになる)。このタイムボックスがミッション・ジャーニーであり、段階である。 筆者が主張するように、複数のスプリントを束ねたタイムボックスの概念はスクラムに…
2020-02-26
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チーム・ジャーニー 第03話の感想

『チーム・ジャーニー』第03話は「少しずつチームになる」。第02話では出発のための3つの問にむきあい、チームとして再出発をした太秦たちであったが、いざやってみると様々な問題が勃発し混乱が生じる。リーダーの太秦に対してコーチの蔵屋敷さんがかけた言葉は以下。 “チームのジャーニー”をイメージしよう。『チーム・ジャーニー』p.43 第03話にして早くも本書のタイトルであるチーム・ジャーニーという重要なキーワードが飛び出す。太秦たちがうまく進められないのは、一度にすべてのことを変えようとしてしまったことが原因だった。 到達したい理想的な状態から逆算して、そこに至る段階的な道筋を構想しよう。そして途中途…
2020-02-22
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チーム・ジャーニー 第02話の感想

第02話『一人ひとりに向き合う』 第02話は、機能していないチーム(チームとは呼べない、グループ)、タスクをこなすだけの個人の集まりに過ぎない状態をどうやって突破していくかというストーリー。 その状態に慣れてしまった中にいる人は、理想を描けないために(理想と現状とのギャップとしての)問題を認識できていないのかもしれない。問題を問題として認識できるかどうか、そして認識した問題をチームに対して提起できるかどうか。 誰が状況を変える行動を始めるのか? それは「気づいた」人だ。『チーム・ジャーニー』(p.32) 役割で捉えようとしてはならないと書かれている。「メンバーだから、僕がやることじゃない。」「…
2020-02-20
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チーム・ジャーニー第01話の感想

Amazonで予約購入していた『チーム・ジャーニー』が届いた。2部構成・計16話の物語構成となっている。副題が『逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで』ということで、現在製品開発チームのリーダーとして仕事をしている僕としても非常に楽しみにしていた本。 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC-%E9%80%86%E5%A2%83%E3%82%92%E8%B6%8A%E3%81%88%E3%82%8B%E3%80%8…
2020-02-19
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[読書記録] Clean Agile 6. Becoming Agile

ボブおじさんの新作『Clean Agile』の6章は「Becoming Agile」。アジャイルになるとはどういうことか。どうすればなれるのか。ケント・ベックが言うアジャイルの4つの価値は「勇気」「コミュニケーション」「フィードバック」「シンプルさ」。ボブおじさんは言う。具体的にどのアジャイルプロセスを使うのであれ、「Circle of Life」の全ての層のプラクティス(ビジネス、チーム、技術)を全てを採用すべきで、とりわけ技術的なプラクティスが重要だと。 次に、アジャイルコーチは不要だということが書かれている。立ち上げの段階でトレーナーを必要とすることはあるだろうけど、常にいなきゃいけない…
2020-02-01
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[読書記録] Clean Agile 5. Technical Practices

5章は技術的なプラクティスに関して。技術的なプラクティスはアジャイル開発の本質部分であり、最も重要だと強調されている。 Test-Driven Development(TDD)に関してはかなりページ量を割いて書かれており、TDDの重要さを説くために会計のアナロジーが採用されている。会計では大量の記号や数字を文書として扱うが、それらの正しさを担保するために複式簿記が発明された。あらゆる取引は二回記入され、バランスしなければエラーを検知できる。あまりに重要なので、複式簿記は法によって遵守が求められる。 一方、同じように大量の記号や数字を文書(ソースコード)として扱うソフトウェアでは、TDDが複式簿…
2019-12-30
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[読書記録] Clean Agile 4. Team Practices

ボブおじさんの新著『クリーン・アジャイル』の第4章はチームのプラクティスに関して書かれている。 メタファーでは、うまくドメインを捉えてはいたが技術者だけでしか使われていなかった悪いメタファーの例が出され、顧客やビジネスの人間も含めたチーム全体で共有された言葉でなければならないと述べられている。そして、ユビキタス言語こそがメタファーに与えられるべき名前だったと。メタファーってわかりにくいプラクティスだったけど、そう言われるととてもしっくりくる。 持続可能なペース(Sustainable Pace)では、残業や徹夜は一瞬の効果しかない、ソフトウェア開発はマラソンなんだから一定のペースで走れよという…
2019-12-29
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[読書記録] Clean Agile 3. Business Practices

ボブおじさんの新作『Clean Agile』の3章「Business Practices」は、XPのプラクティスを3層に分けた"Circle of Life"の図の最も外側の層のプラクティスについて書かれている: PlanningSmall ReleasesAcceptance TestsWhole Team Planningではアジャイルな計画はどう行えばいいか、について書かれている。見積もりを正確にしようとすればするほど、見積もりコストが大きくなってしまう。アジャイルでは、イテレーション毎にストーリー単位の見積もりを行い、実際にイテレーションで完了できたポイント数を計測する(チームのベロシ…
2019-12-21
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[読書記録] Clean Agile 2. The Reasons for Agile

2章はアジャイルをやる理由が述べられている。 現代社会では、重要なことを成し遂げるにはソフトウェアが必須であり、ソフトウェアが世界を支配をしている。ソフトウェアを書く我々プログラマが世界を支配している、とも言える。プログラムのバグによって人を殺すことも、経済に打撃を与えることもある。だからプログラマはプロフェッショナルでなければならない。 マネジャーが、顧客が、ユーザーが、プログラマに当然期待する事柄が列挙さている。 クソを出荷しないイテレーションの終わりには、技術的に常にデプロイ準備できていること。デプロイするかどうかはビジネス的に決定する生産性を維持する変化に安価に対応できる常に改善し続け…
2019-12-14