『チーム・ジャーニー』第03話は「少しずつチームになる」。第02話では出発のための3つの問にむきあい、チームとして再出発をした太秦たちであったが、いざやってみると様々な問題が勃発し混乱が生じる。リーダーの太秦に対してコーチの蔵屋敷さんがかけた言葉は以下。
“チームのジャーニー”をイメージしよう。
『チーム・ジャーニー』p.43
第03話にして早くも本書のタイトルであるチーム・ジャーニーという重要なキーワードが飛び出す。太秦たちがうまく進められないのは、一度にすべてのことを変えようとしてしまったことが原因だった。
到達したい理想的な状態から逆算して、そこに至る段階的な道筋を構想しよう。そして途中途中でむきなおりとふりかえりを行い、段階を再設計しよう。この継続的な営みを通じてチームとして成長していくことがチーム・ジャーニーなのね。
一度にすべてを変えることはできないけど、理想形を設定しなければそこへ向かっていくことはできない。段階の設計がなくては、プロダクト開発は単なるアドホックな活動となってしまう。でも、最初に設定した理想形は絶対的なものではないので、常に問い直して必要なら再設定を行う必要がある。
足の長いプロジェクトだと途中でダレがちなので、チームとしての集中やモチベーションを維持する意味でも、数スプリントのスパンでの段階を設計して短期的な目標を共有することはいいんじゃないかと思った。
個人のジャーニーも同じだな。配属されたばかりの新人が何もかもわからないことだらけで焦る気持ちもわかるけど、一気に一人前にはなれない。4-5年目くらいの先輩エンジニアをロールモデルとして、どうやったらそんな風になれるか、何を学んでいくべきかを設計して、少しずつ地道に成長していくしか方法はない気がする。まー自分が新人だった頃は遠い過去の話なので、詳しくはわからんけどw
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